書類保管用の段ボールには丈夫なものを選ばなくてはなりません。企業の書類はそのほとんどが機密文書であり、簡単に破損しないものが必要になります。そこで、この記事では書類保管にふさわしい段ボールの種類やサイズを解説していきます。
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書類保管向きの段ボールとは?
書類は重たいため、それを入れる保管箱にも耐久性が必要です。強度の低い段ボールに書類を入れてしまうと、持ち上げたときに底が抜けてしまうこともよくあります。
段ボールにはさまざまな種類があり、どれを選んでいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。一般的に「書類保管箱」として売られている段ボールであれば問題はないと思われますが、どのような分厚さで、どのような素材のものがいいのか知っておくことで、「書類保管箱」という名称ではない段ボールでも書類保管用に利用することができます。
そこで、ここでは書類保管向きの段ボールについて具体的に説明していきます。
段ボールの分厚さ
基本的に段ボールは、ライナー(表裏の紙)と中しん(内部の波状の紙)の3枚の紙でできています。これを両面段ボールと言います。
書類保管用の段ボールは、一般的に使われている段ボールより分厚い段ボールを利用すると安心です。両面の段ボールで素材が弱いものだと強度が足りません。分厚さ・素材の丈夫さを兼ねそろえた複両面段ボールがオススメです。
段ボールの分厚さ
書類保管への適正 | 名称 | 分厚さ |
---|---|---|
× | 片面段ボール | 1枚のライナーと1枚の中しんを貼り合わせた段ボール |
△ | 両面段ボール(シングルフルート) | 裏表の2枚のライナーに1枚の中しんを貼り合わせた一般的な段ボール その中でも、書類保管に使う場合は中しんが丈夫なAフルートもしくはCフルートがよい |
○ | 複両面段ボール(ダブルフルート) | 片面段ボールと両面段ボールとを貼り合わせた、3枚のライナーと2枚の中しんからなる段ボール |
△ | 複々両面段ボール(トリプルフルート) | 片面段ボールと複両面段ボールとを貼り合わせた、4枚のライナーと3枚の中しんからなる段ボール 分厚すぎるためほぼ使われない |
段ボールの素材
段ボールの強度は、素材によっても大きく異なります。古紙だけで作られたものは強度が下がるため、書類保管のためにはバージンパルプの含まれているKの段ボールを選ぶとよいでしょう。また、紙は重たい方が丈夫になります。
よく流通している段ボールの素材
書類保管への適正 | 呼称 | 素材(1㎡あたりの重量) |
---|---|---|
△ | C5 | ほぼ古紙(160g) |
△ | C6 | ほぼ古紙(200g) |
○ | K5 | 古紙+バージンパルプ(170〜180g) |
◎ | K6 | 古紙+バージンパルプ(210g) |
◎ | K7 | 古紙+バージンパルプ(280g) |
× | プラスチック | プラスチック 湿気を吸収しないため、書類保管には向かない |
段ボールのサイズ
書類保管のための段ボールは、よく使う書類のサイズに合わせるとよいでしょう。ビジネスで一般的に使われる書類のサイズはA4かB5になります。A4のほうが大きいです。そのため、A4を綴じたファイルが無理なく収まるサイズが理想といえます。
「書類保管箱」として売られている段ボールのサイズは、一般的に、
(長さ)450×(幅)330×(高さ)310mm
程度となります。これはA4を綴じたファイルを背幅が上に来るように詰めた際に、やや高さに空白ができる程度のサイズです。これ以上大きいサイズの段ボールになると、書類は重たいために持ち運びが難しくなります。
その他
そのほかにも、段ボールにはさまざまな仕様があります。例えば、閉じ口が2重になっているものはより強度が上がり安心です。一方、書類保管箱には文化鋲で留めるタイプの段ボールも多く見られます。強度が落ちるのではないかと思われる方もいるかと思いますが、書類の入った段ボールをひっくり返して使うことはほぼなく、安全なキャビネットに保管していれば密閉する必要もありません。文化鋲はガムテープがなくても開け閉めができ、繰り返し利用できるため、書類を出し入れする際に非常に便利です。
どれだけ丈夫な段ボールを使っていても……
丈夫な段ボールを選んでも、湿度が高い場所に保管した場合には、段ボールも書類も傷んでしまいます。できるだけ、湿度が避けられる場所に書類を保管しましょう。企業で発生する書類は、「湿度管理」「セキュリティ対策」が必須となります。もし、自社の保管環境に不安がある場合は、書類保管サービスの利用もご検討ください。
書類保管用の段ボールは書庫番人にご相談ください
書庫番人では、書類保管用の段ボールを取り扱っています。書庫番人は書類保管サービスになりますが、段ボールだけの購入も可能です。配送先によっては直接お届けで送料無料のエリアもあるため、お気軽に一度ご相談ください。
保管箱料金表
文書保管箱:Cタイプ
(長さ)450×(幅)330×(高さ)310mm
K7 両面段ボール
- 2重ロックの上フタは差し込んで使う形状で、ガムテープ類不要
- 側印面に手掛け穴あり
1セット(10枚)¥4,400(税抜価格¥4,000)
文書保管箱:Bタイプ
(長さ)450×(幅)330×(高さ)310mm
K6 複両面段ボール
- 上部は文化鋲で留めるタイプ
1セット(10枚) ¥3,850(税抜価格¥3,500)
カルテ保存用BOX:カルテBOX【縦型】
(長さ)440×(幅)230×(高さ)320mm
K6 複両面段ボール
- 約60~70人分のカルテが収納可能(1カルテ7mm程とした場合)
- A4縦で入れるタイプ
1セット(10枚) ¥4,400(税抜価格¥4,000)
カルテ保存用BOX:カルテBOX【横型】
(長さ)470×(幅)330×(高さ)260mm
K6 複両面段ボール
- 約60~70人分のカルテが収納可能(1カルテ7mm程とした場合)
- A4横で入れるタイプ
1セット(10枚) ¥4,400(税抜価格¥4,000)
レントゲンフィルム保存用BOX:フィルムBOX
(長さ)410×(幅)190×(高さ)520mm
K6 複両面段ボール
- 一般的なレントゲンフィルムが袋ごと収納可能
- 上部は文化鋲で留めるタイプ
1セット(10枚) ¥4,400(税抜価格¥4,000)
溶解処理BOX:Sタイプ
(長さ)450×(幅)330×(高さ)310mm
K6 両面段ボール
- 手掛け、鋲、側面印字がない
- 文書保管箱より強度低め
1セット(10枚)¥2,200(税抜価格¥2,000)
その他特注対応BOXも発注可能です。