溶解処理できないものって何?機密文書廃棄の禁忌品について

機密文書廃棄サービスに書類の溶解処理を依頼する際、混ぜてはいけない禁忌品があるのをご存知でしょうか。この記事では、溶解処理の概要や役割、溶解処理ができるものとできないもの(禁忌品)について説明しています。

そもそも溶解処理はなぜ必要なのか?

溶解処理と聞くと、読んで字のごとく「溶かす」様子をイメージされるでしょう。

実際はパルパーと呼ばれる、大型ミキサーのような機械に段ボール箱に梱包された機密書類を未開封のまま投入し、水と一緒に攪拌することでバラバラの繊維になるまで「ほぐす」処理です。

シュレッダー処理より手間が省け、情報漏洩のリスクを避けて機密文書を処理できることが、企業にとって大きなメリットでしょう。また、溶解処理は二酸化炭素を排出することがなく、環境にやさしい処理方法とも言われています。実はシュレッダー処理は紙の繊維をバラバラに裁断してしまうので、リサイクルには向いていません。

溶解処理ができるもの・できないもの

処理時のトラブルを無くして無駄なく紙にリサイクルできるように、溶解処理できるもの・混入しても問題がないもの、溶解処理できない禁忌品を確認しておきましょう。

溶解処理できるもの

  • コピー用紙
  • 上質紙
  • 再生紙
  • カラー印刷
  • 紙フォルダ
  • 紙バインダー
  • 封筒

混入しても問題がないもの

  • ホチキスの芯
  • クリップ
  • ふせん

書類を処分する際に発生するホッチキス・クリップなどの金属は、溶解処理の際に混入しても問題がありません。溶解炉の底に沈み込むので、溶解された書類と同時に除去できるからです。

溶解処理できない禁忌品

リサイクルにおける禁忌品とは、リサイクル原料としては適切でない異物のことを指します。リサイクル原料に禁忌品が混入した場合、機器のトラブルを誘発したり、リサイクル製品の品質低下の原因にもなったります。明らかに紙製でないものは絶対に混入させないよう気をつけましょう。ほかに書類の溶解処理で混入しやすい禁忌品の例は以下の通りです。

カーボン紙(宅配伝票の複写紙)

宅配伝票等で多く使用されているカーボン紙ですが、裏面に複写の為の特殊なインクが付着しています。このインクがリサイクル原料に多量混入すると、再生される紙製品にインクが付着し、色が付いてしまいます。

感熱紙(FAX用紙やレシート用紙)

感熱紙は熱を感知して印字する紙です。紙製品を製造する工程には熱を加える工程が存在します。そのためリサイクル原料に多量混入すると、熱を加えた時に紙製品に色が出てきてしまうのです。

昇華転写紙や捺染紙(アイロンプリント)

熱や圧力で布などに文字や絵柄を印刷する紙です。これらに含まれる昇華性インクという特殊なインクは紙製品を製造する工程で、広範囲にわたり浮かび上がってきてしまいます。

感熱発泡紙(点字など)

発泡性インクにより、熱を加えた部分だけ凹凸を作れる特殊な紙です。感熱紙と同様に、紙製品を製造する工程で加える熱に反応して製品に凹凸が出てきてしまいます。

写真

写真は紙ですが、特殊な加工がされていて水が浸透せず破れにくい紙です。溶解処理できないので、リサイクルに適していません。(普通紙に印刷された写真は溶解処理できます)

合成紙(ポスターなど)

「紙」とはいうものの、合成樹脂を主原料として製造しているため、厳密には紙ではありません。雨風に耐性があり、破れにくい性質を持っています。そのため溶解処理時も水に溶けません。

書庫番人なら機密文書廃棄・溶解処理サービスが1箱600円

大手の機密文書廃棄サービスの相場は1500円程度ですが、書庫番人は半額以下の1箱600円という格安料金でご提供しています。サービス料金には集荷(弊社集荷エリア内)・溶解処理・証明書発行の料金が含まれるため、基本的にオプション料金が他にかかることはありません。

また、格安だからといって、他社と比べてサービスの質が低いわけではありません。書類保管サービスを展開しているため、機密文書に対応するセキュリティ対策は万全です。

お預かりした書類はダンボールごと溶解処理されるため、処理作業員にも書類の中身が明らかになることはありません。回収車にもセキュリティ対策が施しており、社内教育も徹底しているので、安心してご利用いただけます。少しでも不安がある場合、見学をしていただくことも可能ですので、事前にご相談ください。また、「これって溶解処理できるの?」と疑問に思った際にもお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

書庫番人コラム編集犬

書庫番人コラム編集犬

書類管理・機密文書廃棄などのオススメ方法を中心に皆様のお役立ちコラムを執筆している犬です。コラムを読んでも分からなかったことはお気軽に書庫番人のお問い合わせフォームからお問い合わせください。