書類廃棄で失敗しないために!安全でリスクゼロの廃棄方法ガイド

情報漏洩リスクを避け、安全に書類を廃棄したいと考えている企業担当者の方は多いのではないでしょうか。書類の適切な廃棄は、企業の信頼を守り、情報管理のリスクを最小限に抑えるために欠かせません。中でも、機密情報を含む書類の処分には、慎重な対応が求められます。シュレッダーや焼却処理、溶解処理など、さまざまな方法がある中、最適な方法を選択することは容易ではないでしょう。

本記事では、書類廃棄の基本的な方法を比較し、安全性やコストパフォーマンス、環境負荷の観点からそれぞれのメリット・デメリットを解説します。さらに、廃棄サービスの選定ポイントや溶解証明書の重要性、セキュリティ対策の具体的な内容も含め、失敗しないための手順をわかりやすく紹介します。

書類廃棄の重要性とリスク

企業における書類廃棄は、単なる不要物の処理ではなく、情報漏洩リスクの回避に直結する重要な課題となっています。企業内の書類には、製品開発や経営戦略に関する「極秘文書」契約やコスト情報を含む「秘文書」顧客データや入札情報を含む「社外秘文書」などがあり、いずれも慎重な扱いが求められます。これらの情報が漏洩すれば、企業の競争力が損なわれ、莫大な損害が発生するかもしれません。個人情報保護法や不正競争防止法に基づき、不適切な書類管理によって情報が外部に流出すれば、罰金や訴訟といった法的責任を追及される可能性があります。また、会社の信頼を失うことでブランドイメージが損なわれ、企業の社会的信用が低下するでしょう。

安全な書類廃棄が求められる背景

現代の企業環境において、情報資産の多様化に伴い、書類を含む機密情報の厳重な管理が求められています。デジタル情報は容易に拡散する特性があり、一度流出すれば多くの人々の手に渡る可能性が高まります。また、サイバー攻撃のリスクも増大しており、これまで以上に情報漏洩が重大な問題となっています。こうした背景のため、書類廃棄においても信頼性のある廃棄方法を採用していきましょう。

会社で扱う機密文書の種類

企業活動の中で扱われる機密文書は、その機密性や扱い方が異なるため、内容に応じた管理と廃棄が必要です。機密文書の取り扱い基準を理解し、正しく分類して対応することが、企業の信頼を守る上で欠かせません。この項目では機密書類から一般書類までを簡易表にしてまとめました。

書類の種類書類の内容の例機密性と理由主な管理基準廃棄時の注意点
極秘文書企業戦略、新製品情報、M&A情報極めて高い:外部流出で競争力に大打撃を与え、損害が甚大なため上層部のみ閲覧可、厳重なアクセス制限証明書発行を依頼し、確実な廃棄
秘文書製品コスト、販売戦略、契約書高い:漏洩で競争優位性が損なわれ、利益が減少する恐れがあるため特定の管理者がアクセス、アクセス権制限情報漏洩防止に努め、信頼性確保
社外秘文書顧客リスト、見積書中程度:流出による会社の信頼の損失や競合利用のリスクがあるため社内で広く共有、外部非公開不要時は即時廃棄、流出リスク回避
一般社外文書一般的な報告書、非機密の社外向け資料低い:公開しても企業に影響がないため管理の厳重さは求められない特段の注意不要

安全な書類廃棄の基本的な方法

企業にとって重要な機密文書を安全に廃棄することは、情報漏洩防止の観点からも欠かせません。書類廃棄方法にはさまざまな選択肢があり、書類の性質や廃棄量に応じて最適な方法を選んでいきましょう。

社内でのシュレッダー処理

シュレッダー処理は、書類廃棄の基本的な方法として非常に手軽であり、即時に対応できる利便性が魅力です。自社内で完結するため、第三者に情報を預けるリスクがなく、廃棄タイミングも自社で柔軟に決められます。中でも、小規模な書類廃棄しかしない企業には適しています。

しかし、シュレッダー処理にはいくつかの注意点があります。まず、大量の書類を処理する際には時間と手間がかかり、業務負荷が増加するため、他の業務に支障をきたす可能性がある点です。さらに、シュレッダーの裁断レベルによっては、細かく裁断されず、情報が復元されるリスクもあります。また、シュレッダーごみの廃棄料がかかるほか、リサイクルができず環境に優しくないというデメリットもあります。

廃棄サービス(シュレッダー)に依頼

書類をシュレッダーにかけたあと完全に燃焼させ、物理的に消滅させることで情報漏洩リスクを最大限に防ぐ方法です。外部に一切流出させたくない極秘文書や、高い機密性が求められる書類に最適とされています。焼却により復元の可能性が完全に排除されるため、安全性の観点から優れた方法といえます。一方で、焼却処理にはいくつかの課題もあります。まず、燃焼による環境負荷が大きく、環境保護の観点から慎重な配慮が必要です。また、処理施設への持ち込みに際しては、事前の準備や運搬の手間がかかり、手軽さでは他の方法に劣る面もあります。こうした運用の負担を理解した上で、企業の情報保護へのニーズと環境への影響を考慮しながら適切な方法を選択していきましょう。

廃棄サービス(溶解処理)に依頼

溶解処理は、機密文書を完全に溶かし、情報漏洩のリスクを極限まで低減できる方法です。書類を箱ごと処理できるため、機密情報が外部に漏れることなく大量の書類を効率的に廃棄できるのが特徴です。さらに、溶解後にリサイクルされるため、環境に配慮した廃棄方法でも優れています。また、料金もシュレッダーの廃棄サービスと比較すると安価な傾向にあるため、特別な事情がない限りはシュレッダー処理よりも溶解処理の廃棄サービスをオススメします。

廃棄サービスに書類の廃棄を依頼する場合、まず企業の信頼性やサービス内容を慎重に見極めることが重要です。特に機密文書を安全に処理するためには、廃棄工程がしっかりと管理されているか確認しましょう。また、廃棄証明書(溶解証明書)の発行があるかも選定のポイントです。廃棄証明書(溶解証明書)は、書類が確実に処理されたことの証明となり、信頼性を高めます。さらに、搬送時のセキュリティ対策や開封せずに廃棄できるかどうかも確認事項として押さえておきましょう。

溶解処理による書類廃棄

廃棄する書類を「完全に溶解して再利用可能な状態にする」溶解処理は、機密文書を安全に廃棄するため、多くの企業が活用しています。そこで、溶解処理の機密文書廃棄サービスについてご説明します。

溶解処理

溶解処理は、機密性の高い書類も、クリップやホッチキスを外さずに処理でき、分別の手間が省ける点が特徴です。ダンボールに詰めたまま処理できるため、大量の書類を効率的に廃棄できます。

溶解処理時の注意事項

溶解処理は原則として紙のみを処理するため、文房具、CD-ROM、陶磁器類、プラスチック、金属、ガラクタ類、衣類、粘着テープ、セロハン、合成紙(ポスターなど)感熱発泡紙(点字など)感熱紙(FAX用紙、レシート用紙)油紙などの異物が混入しないよう、事前に確認。

溶解処理の一般的な流れ

1.委託企業の選定と申込方法

溶解処理を依頼する企業を選定します。企業ごとに費用や提供サービスが異なるため、複数の企業を比較し、信頼性やサービス内容を検討しましょう。選定後、必要な申込手続きを行い、廃棄対象書類の準備を開始します。

2.廃棄書類の回収と搬送手配

廃棄サービス決定後、社内で廃棄書類を回収し、ダンボールに詰めて搬送の準備を行います。混入してはいけないものがないかを確認し、安全に廃棄できる状態にしてから搬送を進めましょう。

3.書類の溶解と証明書の発行

搬送された書類は、廃棄サービスによって箱ごと溶解処理が行われ、書類の内容が確認されることなく処理されます。処理が完了すると、企業は溶解証明書を受領します。処理完了後には、企業に廃棄証明書(溶解証明書)が発行され、機密文書の廃棄が適切に行われたことが証明されます。

書類廃棄サービスの選定ポイント

書類廃棄サービスを選ぶ際には、安全性と信頼性を基準にして考えましょう。ここでは、特に確認しておきたいポイントを解説します。

廃棄証明書(溶解証明書)の有無の確認

廃棄完了後に発行される「廃棄証明書(溶解証明書)」は、企業が安全に書類を廃棄できたことを示す証拠となります。証明書の発行の有無は企業によって異なるため、依頼前に必ず確認しましょう。

書類搬送時のセキュリティ対策

機密書類を搬送する際のセキュリティ対策が十分かどうかも確認ポイントです。搬送中の監視体制や安全管理がしっかり行われているかをチェックすることで、万が一の情報漏洩リスクを防げるでしょう。

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この記事を書いた人

書庫番人コラム編集犬

書庫番人コラム編集犬

書類管理・機密文書廃棄などのオススメ方法を中心に皆様のお役立ちコラムを執筆している犬です。コラムを読んでも分からなかったことはお気軽に書庫番人のお問い合わせフォームからお問い合わせください。